鳥取県倉吉市に、日本唯一だというユニークな「歴史カフェ」があります。
オープンから丸2年、店は、全国から訪れる歴史ファンだけではなく、地域の人も集う交流の場としてもにぎわいを見せています。
鳥取県倉吉市の中心部、倉吉銀座商店街に店を構える「歴史カフェ会津」。

取材に伺った日は、11月3日の祝日。県外からの予約客が訪れていました。
愛知県からの客
「ツイッターで見てお伺いしました。」
「子連れが来やすいと言っていたので、良いなと思って。」

「歴史カフェ」というだけあって、メニューも歴史上の人物の名を冠したものが多く、歴史ファンとしても知られる元バレーボール選手の大林素子さんをはじめ、全国から歴史ファンが訪れています。
歴史カフェ会津 松林安美 さん
「父と私が歴史が大好きで、歴史ファンが集えるところって意外に全国にないなと思い、そういう拠点になれればいいと思って歴史カフェにしました。」
実はこのお店、もうひとつの顔が…
なんと、時計店が併設されているんです。

オーナーの松林安美さんの実家は、祖父の代から続く時計店。
父親が病に倒れたことがきっかけで店を継ぐことを決めたという松林さんですが、当時、地元では後継者がおらず、店をたたむケースが多くあったといいます。
倉吉商工会議所相談課 河嶋啓吾 主任
「普通の事業承継ではない感じがしましたので、県中部の経済活動の今後の発展を考えると、かなり意義深いケースになったと(思う)。」