100年あまりの歴史に幕を閉じた鳥取県米子市のスーパー「いしかわ」から事業を引き継いだ「マルイ久米店」が、17日オープンしました。コンセプトは「地域密着スーパー」。そこには新しい仕掛けに加え、これまでの常連も手放さないこんな工夫がありました。

午前9時前。

「いらっしゃいませ」

17日、米子市にオープンしたマルイ久米店。

鳥取市に本社を置くサンインマルイが先月、108年の歴史に幕を下ろした米子市のスーパー、ファミリーストアいしかわ久米店跡地にオープンしました。
コンセプトは「毎日行きたくなる、暮らしに寄り添う地域密着スーパー」です。

記者 小村ののか
「こちらみてください。マグロのお頭。きょうオープンしたマルイ久米店では新鮮な魚にくわえて出来立ての総菜がずらりと並んでいます」

山陰で獲れたノドグロやベニズワイガニ、店内で調理されたハンバーガーや総菜のほかにも、需要が増えるカット野菜やワンプレート冷凍食品など、消費者のニーズに合わせた商品を多く取りそろえています。

また、売り場の構成を変えないことで「いしかわ」に通っていた客がこれまで通り買い物ができる環境を整えました。

買い物客
「『いしかわ』の時とレイアウトがほとんど変わってないので『いしかわ』に通っていた人は買いやすいと思います」

「新しくできるということで掘り出し物がないかなと思って見に来ました」

「ずっと来てました。これから近くで買い物できる」

サンインマルイ 松田和也 代表取締役
「この度ご縁をいただいて素晴らしいお店をオープンすることができました。皆様の冷蔵庫というか日日の商品が置いてあって美味しい食卓を並べていただくような展開ができるお店にしていきたいと思っています」

サンインマルイではネットスーパー事業の対象店舗拡大や全国で人気のスーパー成城石井や輸入菓子のコーナーを充実させるなどして、差別化を図りたいとしています。