魏志倭人伝にある、邪馬台国の卑弥呼が中国の魏から贈られた鏡とも言われ、数々の謎がある「三角縁神獣鏡」。
この「三角縁神獣鏡」に魅せられた島根大学の研究者が、このほど全国的な考古学の賞を受賞しました。
謎多き鏡が映し出す古代の日本、古の出雲の姿とは?
9月21日、大阪府岸和田市。
「あなたの研究業績に対し、濱田青陵賞を贈り、これを賞します。」
日本考古学のパイオニアの名を冠した賞を受けたのは島根大学法文学部考古学研究室の岩本崇准教授(50)です。
島根大学・岩本崇准教授
「(受賞理由は)三角縁神獣鏡の模様と形状が相関するということを踏まえて古墳「編年」(時期参照表)を構築して地域史の実証的な研究をした点にあります。」
三角縁神獣鏡はその名の通り鏡の周り、縁が三角形になっていて、神々や仙人、神獣(などの模様が描かれている銅の鏡の一種です。