鳥取県米子市の鳥取大学医学部附属病院に勤務していた女性が、上司からパワハラを受けたとして、大学側に慰謝料の支払いを求めていた裁判で、鳥取地裁米子支部は、25日、女性の訴えの一部を認め、大学側に50万円の支払いを命じました。

原告の女性
「証拠を隠すような行為があったのでそのことが非常に残念です。鳥大の良心が働くことを願っています」

訴えていたのは鳥取大学医学部附属病院で次世代高度医療推進センター産官学連携コーディネーターとして2015年4月から2年間勤務していた女性です。

原告側によりますと、働き始めてまもなく、残業代の未払いや補助金の不正流用があるとして、上司らに改善を求めところ、逆に、「お前なんかに鳥大を良くしてもらおうなんて思わんわ」など、人格を否定されるような言動や、不当に仕事を制限されるなどのパワハラを受けたということです。

このため、女性は精神的苦痛を受けたなどとして大学側に500万円の慰謝料の支払いを求めていました。

判決で鳥取地裁米子支部は、訴えの一部を認め、鳥取大学に50万円の支払いを命じました。

鳥取大学は「主張が認められず、残念。今後の対応については弁護士と協議の上、決定しようと思う」と、コメントしています。