鳥取県内で40代の女性がSNS型ロマンス詐欺の被害に遭い、約1,580万円相当の暗号資産をだまし取られていたことがわかりました。

被害に遭ったのは鳥取県内に住む40代の女性です。
今年5月23日頃、女性のInstagramアカウントに見知らぬ男からメッセージが届きました。その後、男に誘われてLINEで連絡を取るようになり、日常会話や将来の夢などを語り合う中で親しい関係になっていきました。

次第に会話は投資の話題へと移り、男は「叔父が取引サイトの会社で幹部を務めている」「叔父からのインサイダー情報をもとに安定した利益を得ている」などと持ちかけました。さらに1日で200万円近い利益を出したという画像も送られてきました。

男から「投資の方法を教える」「あなたには投資の才能がある」などと言われた女性は、指示に従って暗号資産の取引所でアカウントを開設。
6月20日に最初の30万円分のイーサリアムを購入し、男が指定したアドレスに送金しました。

その後、男から紹介された取引サイト上で金の短期取引を行ったところ、サイト上に数万円の利益が表示されました。これを信じた女性は7月8日、さらに1,550万円分のイーサリアムを購入して取引を続けました。

サイト上では数百万円の利益が表示されていましたが、女性が出金しようとすると高額の手数料を要求されました。不審に思った女性がインターネットで調べたところ、同種の詐欺の存在を知り、合計1580万円分の被害に気づいたとのことです。

警察では、SNSを通じた投資に関わる詐欺被害が多発していることから、SNSで知り合った見知らぬ人からLINEアカウントの登録を求められたら詐欺を疑うこと、ネットで知り合った人から投資やお金の話題が出たら詐欺と考えること、判断に迷ったらすぐに警察に相談することなど、改めて注意を呼びかけています。