島根県の益田広域消防本部に勤務する20代の消防副士長が20代の後輩職員に対し、暴力・暴言行為を行ったとして、4日付で停職4か月の懲戒処分を受けました。
4日付で停職4か月の懲戒処分と降任の分限処分を受けたのは、益田広域消防署に勤務する男性消防副士長(29)です。
益田広域消防本部によりますと、7月26日副士長は消防本部で行った救助訓練のミーティングで、後輩職員(20代)から「信頼できなくなった」と言われたことに激高し、後輩職員に対し「さらってやる。何をされてもいいな」「消防にいられなくする」などと暴言を浴びせ、座っていた後輩職員を椅子ごと倒して蹴る、首をつかんで壁に打ち付けるなどの暴行をした上、その日の午後に謝罪のため後輩職員の自宅を訪れましたが「髪をむしりとってやる」「山に埋めてやる」などと再び暴言を吐き、頭突きをしたり、羽交い絞めにしたということです。
後輩職員は、外傷性頸部症候群、腰椎捻挫など全治1週間程度のけがをしたほか、うつ状態となり、1か月の自宅療養となりました。
これまで消防副士長の勤務態度に問題はありませんでしたが、今回の聞き取りで、過去にもいき過ぎた発言があったことも分かりました。
被害にあった職員は警察に被害届を提出したということです。
消防副士長は4日付で、停職4か月の懲戒処分、降任の分限処分を受けました。
これを受け、4日会見を開いた益田広域消防本部は「消防本部への信頼を大きく損ないました。再発防止に努め、信頼回復に向け努力していきます」とコメントしています。