お盆休み明けに痛ましい事故が起きてしまいました。
18日朝、島根県安来市の山陰道で軽乗用車と大型トラックと正面衝突、1人が死亡しました。
現場は、片側1車線の対面通行区間。対向車線への飛び出しを防ぐ「ワイヤーロープ」は設置されていませんでした。
記者 昌子秀
「山陰道、上り車線の車が反対車線にはみ出し、大型トラックと正面衝突した模様です」
事故があったのは安来市上坂田町の山陰道で、18日午前8時半ごろ、大型トラックと軽乗用車が正面衝突したという内容の110番通報がありました。
この事故で、軽乗用車を運転していた松江市の会社役員の男性(56)が意識不明の重体で救急搬送されましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。
大型トラックを運転していた男性にけがはありませんでした。
記者 土江諒
「私はいま山陰道安来ICを少し過ぎたところにいます。米子市から松江市の方に向かっていたのですが、8時45分ごろ渋滞に巻き込まれ、現在も渋滞で全く動いていません」
この事故で、山陰道の安来ICから東出雲ICの間が、およそ3時間半に渡って通行止めとなりました。
現場は、片側1車線のワイヤーロープが設置されていない対面通行の区間で、上り車線を走る軽乗用車がラバーポールを超え対向車線にはみ出したとみて、警察が詳しい事故の原因などを調べています。
山陰道では今年5月、出雲市の片側一車線の対面通行区間で乗用車が対向車線にはみ出し、2台と衝突。
男女9人が救急搬送され、このうち60代の女性が死亡する事故が起きています。
また、去年8月には、鳥取市用瀬町の鳥取自動車道用瀬第一トンネルで、乗用車が対向車線にはみ出し、トラックと正面衝突、3人が死亡しています。
いずれも、現場は、橋梁やトンネル内で、支柱を深くまで打ち込めないためワイヤーロープが設置されていない場所でした。
今回の安来市の事故現場も、中央に設置されているのはワイヤーロープではラバーポール。
NEXCO西日本によるとこの場所は橋梁が連続する場所で、ワイヤーロープが設置出来ない箇所に該当するということで、今後、国の委員会の状況を踏まえ、「センターパイプ」「センターブロック」などの設置に向け、検討していきたいとしています。