鳥取県倉吉市の2つの小学校が統合してできる新しい学校名をめぐり、住民運動が起きる事態となっています。
議会で決まった「至誠(しせい)小学校」という名前の考え直しを求めるため、住民グループが署名活動をスタート。
必要な数が集まったとして、来週にも市に署名を提出し、条例廃止を直接請求することがBSSの取材で分かりました。

「この度、校名を直そうということで回っています」
署名を求めて地域を回るのは、住民グループ「新校名の再考を求める住民直接請求の会」のメンバーです。

鳥取県倉吉市の「成徳小学校」「灘手小学校」の2校を統合して、2023年4月にできる「至誠小学校」の校名の再考を求めています。


グループが問題視しているのは、「至誠小学校」という名前が決定した経緯の不透明さです。

新しい学校名を決めるにあたり、統合準備委員会が4月、市民に学校名の案を募集しました。
20日間で341件、119種類の案が寄せられたということです。

倉吉市教育委員会によりますと、市民から寄せられた341件の応募のうち、実に150件が、地元の地名にちなんだ「打吹(うつぶき)」でした。

対して、候補に決まった「至誠」の応募は、わずか1件だったのです。


数の多さで決めるという決まりはありませんでしたが、150対1がひっくり返った結果に、選考過程の不透明さを指摘する声が上がりましたが、市議会は9月、「至誠小」で決定する条例案を可決したのです。

新校名の再考を求める住民直接請求の会 佐治制子 共同代表
「もうちょっと明るい、子どもサイドに立った名前を付けてほしいなと思って行動しています」