7日、日本海の冬の味覚の王様「松葉がに」が鳥取県で初競りを迎え、最高級ブランドの「五輝星(いつきぼし)」に100万円の値がつきました。

記者 日野 彰紀
「(午前4時半)真夜中ですが、港は活気づいてきました。松葉がに、今シーズンの初水揚げです」

日本海のズワイガニ漁は6日に一斉に解禁され、鳥取県鳥取市の鳥取港には7日の夜明け前から初漁を終えたカニ漁船が帰ってきました。

かに漁船の船長
「去年よりさらに厳しい、去年の3分の1くらいかな。見通しは厳しいと思うが、(カニの塊を)見つけて探すのが船長の仕事だけん」

次々と水揚げされるズワイガニのうち注目はオスの「松葉がに」、中でも大きさ・重さ・身入りなど5つの基準を満たす、鳥取県の最高級ブランドが「五輝星(いつきぼし)」。

3年前の初競りで過去最高の500万円の値をつけた五輝星、注目が集まる中、平井鳥取県知事が鐘を鳴らして今シーズン最初の競りがスタート。

初日は8匹揚がった「五輝星」のうち、最高値はじつに100万円!
去年の90万円を10万円上回りました。

100万円でカニを競り落とした 網浜水産 網浜 昇 社長
「去年よりは高値で買おうという気持ちだった。これで活気づけばいいと思う、漁師さんも我々も」

鳥取県 平井 伸治 知事
「気持ちの良い船出となったと思う。今年、100万円の値がついた浜値。ぜひこうした勢いを今シーズンずっと続けていければと願っている。さっそく漁師さんたちの思いを全国へ発信していきます」

「松葉がに」漁は2023年3月20日まで。
資源保護のための漁獲割り当てはズワイガニ全体で796トンとこれまでで最も少なくなっています。