もうすぐ収穫が始まる特産の「大栄西瓜」を不届者から守ろうと、鳥取県北栄町で、防犯パトロールが始まりました。

大栄西瓜パトロール隊の出発式では、盗難を見つけてもまず自分の安全を確保して人相や車のナンバーを110番通報するようにと注意を受けた後、倉吉警察署などとともにスイカ畑に向かいました。

特産の大栄西瓜は、194戸の農家が150ヘクタールで栽培していて、23億円以上の販売を目指す町の一大産業です。

ハウスの中のスイカは30センチほどに育っていて、一番大事な時期に泥棒に遭ったりしないよう、約30人の生産者らが交代で夜間を中心にパトロールします。

大栄西瓜組合協議会 村岡高志会長
「近年パトロールが効果を出して、盗難件数がゼロに近いという中で、以前は盗難が10件近くあったということですので、この大栄西瓜を一玉でも多く出荷するのを前提に、盗難ゼロを目標に。」

外国人が白昼スイカ泥棒をしていた例もありますが、目が行き届くところでは犯罪が起こりにくいと言われ、20年程前から生産者自ら続けるパトロールが効果を発揮しています。

大栄西瓜は6月10日に初出荷を迎え、パトロール収穫が終わる7月下旬まで続きます。