31日、島根県大田市の海岸で釣り人とみられる男性が崩れてきた岩の下敷きになり死亡した事故で、死亡したのは京都府から大田市に帰省し、釣りに来ていた男性と判明しました。
死亡したのは、京都府八幡市から大田市の実家に帰省し、釣りに来ていた67歳の男性です。
警察などによりますと、31日午前11時50分ごろ、大田市鳥井町の海岸で岩などが崩れ、人が下敷きになっていると警察に通報がありました。
死亡した男性は知人と2人で釣りに来ていて、午前11時ごろ、高さおよそ10メートルほどの崖から落下した直径およそ2メートルの岩が当たったとみられます。
死因は外傷性窒息死で、肋骨や胸椎・腰椎が折れ、呼吸ができなくなったとみられます。
事故があったのは、大田市の迫海水浴場から西におよそ1キロに位置する通称「笠ヶ鼻」と呼ばれる海岸で、山道を歩いていくことができ、釣りの穴場スポットとして知られていました。
斜面崩落などを研究する島根大学の小暮准教授によりますと、笠ヶ鼻周辺は、火山活動を起源とする岩石で出来た崖が広がっていて、岩石には割れ目が入りやすく、落石する際には、大きさが1mを超えることが多いということです。