認知症の人でも、買い物を楽しむことができる体験「スローショッピング」が、鳥取県倉吉市内のコンビニエンスストアで開かれました。
ポイントは、自分のペースで気兼ねなくです。
15日午後、倉吉市内のコンビニエンスストア「ファミリーマート倉吉清谷店」で開かれたある取り組み。
その名も「スローショッピング」です。
認知機能に不安がある人にも買い物を楽しんでもらいたいと、県や市、ファミリーマートなどが共同で企画し、認知症を患う50代~70代の4人が参加しました。
参加者は、家族や店員のサポートを受けながら商品を選び、一般客とは分けられた専用レジで支払いを済ませるなど、自分のペースで買い物を楽しんでいました。
参加者
「楽しいです。滅多にこういうところには来れません。車でないと出られないところに住んでいるので、そういう意味では声かけていただいて、皆さんと一緒に買い物ができたので、こういう企画は再々していただけたらと思います。」
鳥取県福祉保健部 長谷博さん
「仲間とこういった場があれば、ゆっくり買い物ができたと(参加者)があおっしゃっていたので開催してよかったと感じています。賛同いただける店舗が出てきたら幸いです。」
買い物後に行われた意見交換会では、参加者から、
「スーパーやショッピングセンターでもスローショッピングを実施してほしい」
などの意見が聞かれ、県では前向きに検討していきたいとしています。