松江警察署は12日、島根県松江市に住む男性が、副業名目で連絡を取った人物から約45万円をだまし取られる架空料金請求詐欺の被害に遭ったことを明らかにしました。

特殊詐欺の被害にあったのは、島根県松江市に住む50代の男性です。

警察によりますと、男性は今年2月7日、SNSアプリで「簡単な副業があります」と表示された広告をタップし、LINEで「アサクラアヤアヤギノ」というアカウントとやり取りをすることになったといいます。
そこで動画をスクリーンショットして送るという副業を紹介され、実際にやってみたところ電子決済の送金機能で報酬が送られてきました。

その後、副業を続けるためには「DEX」という副業の報酬を確認する専用サイトへの登録、SNSアプリ「テレグラム」のインストールが必要と指示され、これに従いました。

テレグラムでは「トップ受付係・朝倉彩綺」とやり取りを行い、動画をスクリーンショットする副業を続けたところ、数回電子決済で報酬を受け取ったということです。

しかし、その後、出金申請をしても報酬が受け取れなくなったため「朝倉」に連絡したところ、「『福祉任務』を3回完了する必要がある」と言われたといいますす。

『福祉任務』とは、自身で振込金額を決め、「朝倉」が指定した口座に振り込み、「DEX」で指示通りの暗号資産を購入するというものだと説明され、男性はこれを信じ『福祉任務』を行ったといいます。
はじめは実際に報酬を受け取れたものの、3回目の「福祉任務」で捜査にミスがあったとして金を送るよう指示され、指定された電子決済のIDに送金しました。

その後、男性が出金しようとすると、口座番号が間違っており、出金経路を修正するため入金する必要があると言われ、電子決済のIDへの送金や電子マネーを購入してカード番号の写真を送るなど、2月19日から2月21日までの4日間、9回にわたって金を振り込みました。

その後、男性が警察に相談したことで、合計約45万円の詐欺被害にあっていたことが明らかになりました。

警察は、インターネットやSNSに掲載されている副業の広告には詐欺被害につながる広告が表示されていることがあるので注意してほしいなどとしています。