山の整備に励む三島さんですが、この日、その姿は日野町黒坂で約300年続くお寺曹洞宗「泉龍寺」にありました。
三島さんは実家であるこちらのお寺の副住職です。
高校卒業まで鳥取県で過ごし、その後、曹洞宗の大本山「永平寺」での修行を終え、2022年に故郷・黒坂に戻ってきました。
そこで目の当たりにしたのは、人口減少が進み、活力を失いつつある故郷の姿でした。
日野町の人口は現在約2900人。
ここ20年で3割ほど減少しています。
泉龍寺 三島秀典 副住職
「お寺があるっていうのは地域の方がいてこそある場所であるので、地域のために貢献出来たらな、ていうところと町が存続できなくなったら、お寺もその時点でそこの場所にはなかなか存続しずらくなるということもありますので、町のためにすることがお寺のためにもなるとそういう面もあったので」
お寺の存続のため、そして故郷のため、三島さんはすぐに行動を起こします。
注目したのは、泉龍寺が土地を所有する黒坂要害山でした。