大型で非常に強い台風14号は、19日夕方から山陰地方に最も接近する見込みで、気象庁は18日夜から19日にかけ、中国地方に「線状降水帯」が発生する恐れがあるとして
予測情報を出すなど、大雨や暴風などに警戒するよう呼びかけています。


大型で非常に強い台風14号は19日にかけて九州を北上し、勢力を維持したまま進路を東寄りに変え、山陰地方には19日夕方から夜にかけて最も接近する見込みです。

気象庁担当者
「線状降水帯の発生する可能性については、これから新たに増える可能性を含め、気象台が発表する情報を確認頂き、避難の判断に活用頂きたい」

気象庁はこの影響で、18日夜から19日にかけて中国地方に「線状降水帯」が発生する恐れがあるとして、「予測情報」を発表するなど厳重な警戒を呼びかけています。

鳥取県は18日午後、災害警戒本部会議を開き、厳重な警戒を呼び掛けました。

鳥取県 平井伸治知事
「その行き先のど真ん中に鳥取県があるという構図になってきています。」

県内ではコロナで自宅療養している人が1750人と多数にのぼることから、市町村に自宅療養者用の避難所の確保を依頼するとともに、県もこうした避難所を東・中・西部に開設しました。避難する自宅療養者は県のコンタクトセンターなどに連絡するよう呼び掛けています。

山陰地方では18日夕方から20日夕方までに予想される降水量はいずれも多いところで島根県で400ミリ、鳥取県で350ミリとなっています。
また、19日予想される最大瞬間風速は、陸上で40メートル、海上で60メートルとなっていて、JRは19日始発から山陰線の西出雲-益田駅間で終日運転を取りやめるほか、その他の区間でも運転の取り止めや減便を計画しています。