5日は各地暑い1日になりましたが、一転、あすは台風に警戒が必要です。
強い勢力を保ったまま、6日山陰地方に近づく台風11号。
学校や交通機関だけでなく、実りの秋にも大きな影響を与えそうです。
記者 土江諒
「もうすぐ猛暑日となりそうな境港市です。きょうは風が強い1日となりました。今後は台風にも警戒が必要です。」
5日の境港市の最高気温は35.2度。猛暑日となりました。5日の山陰地方は多くの地点で30度を超え、各地で厳しい暑さとなりました。
その一方で。
記者 土江諒
「きょう境水道です。台風の影響でしょうか、岸壁には多くの船が出航できずに止まっています。」
その原因が6日朝から昼にかけて山陰地方に近づく台風11号です。
特に30メートルを超える可能性がある暴風への警戒が必要です。
松江地方気象台 担当者
「もっとも東側の進路を通った場合には島根県全てが、暴風域に入る恐れがあります」
松江地方気象台は進路次第では、島根県全域で暴風域に入る可能性があると警戒を呼びかけました。
松江市や安来市ではすべての小中学校を休校とするほか、JRは山陰線の東浜‐益田駅間、伯備線の米子‐新郷駅間で6日始発から運転を見合わせます。
そして、こちらはずらりと停泊する漁船。
台風は、6日初水揚げを控える山陰の秋の味覚、ベニズワイガニにも影響を与えそうです。
第八大岩丸 小川清治船長
「台風の影響であと2・3日はちょっと待機という感じ。」
ベニズワイガニ漁を行うこちらの船。8月31日の出漁式で一度出港しましたが、船員に新型コロナが確認され、船の態勢が整っていなかった為、その日のうちに港に引き返したということです。
その後も、台風の影響で漁に出られない日が続いていて、解禁となったばかりのベニズワイガニ漁に出られるのはいつになるのか、やきもきする日が続いています。
記者 日野彰紀
「鳥取砂丘近くの観光梨園です。少しずつ風が出てきましたが、台風が来る前にと採り入れを急いでいます。」
今は二十世紀梨などナシのシーズン真っ最中、大きく育ったナシが枝もたわわに実っていて、強い風になれば落ちる心配があります。
鳥取市の観光梨園・西尾園でも採り入れできるナシは早めにもぎとり、張り巡らした棚を支える支柱が風に倒れないか確かめていました。
西尾園 西尾祥幸さん
「どのような形でまた風が吹いてくるかわからないので、獲れるだけ獲って対策しようかなと思っています。」
そして、こちらは6日島根県邑南町で収穫が始まった「黒い真珠」とも呼ばれる「ニューピオーネ」。
初日の5日は濃く熟した大粒の房を選んでは、ひとふさひとふさ丁寧にハサミで切り取り収穫しました。
はらやま農園 三田誠さん
「台風11号、大変大きなのががこっちに来よるいうことでハウスを飛ばしたり、ブドウに被害が無いことを祈るばかりです。
「ニューピオーネ」の出荷は10月まで続くということで、被害がないのを祈るばかりです。
さらに、こちらはオープンを直撃です。
「おいしい。」
島根県飯南町の赤来高原観光りんご園は
5日が今シーズンのオープンで、赤く色づいた早生品種の「さんさ」がリンゴ狩りの客たちを出迎えました。
赤来高原観光りんご園 中岡啓 代表
「空梅雨で雨が少なかったんで若干玉太りを心配しておったんですが、天気も回復して糖度もかなり上がって来まして。」
ここまで台風被害もなく順調に育って来たリンゴ。オープン直後に迫る台風に備え、ネットの点検に余念がありません。
赤来高原観光りんご園 中岡啓 代表
「余裕があるとすぐ(風で)煽られるんで」
このリンゴ園では9月半ば以降「つがる」「王林」など9品種が順番に食べ頃を迎え、11月6日のシーズン終了までリンゴ狩りを楽しめるということで、台風による強風に備え万全の準備を進めています。