第7波で、クラスターが特に多発しているのが高齢者福祉施設です。
クラスター発生への警戒が延々と続く毎日。重症化リスクと向き合いながらの我慢の生活が続きます。

鳥取県米子市にある高齢者福祉施設「福原荘」。
およそ40人の入居者が生活しています。

毎日行っているラジオ体操は、コロナ禍前までは集会場に集まり、全員で行っていましたが、今は週替わりで入居部屋の前での体操となっています。

軽費老人ホーム福原荘 三島達也 施設長
「食事は2便制にしていて、多くで食堂に集まらないようにしています。あとお風呂も入居者には申し訳ないけど、一度に入られると怖いところもあるかもしれないので、1人ずつ、それも1日おきです。楽しみでもあると思いますが、そこを心苦しくお願いして感染防止策をしています」


第7波では、山陰両県で連日のように高齢者福祉施設でのクラスターが発生している状況です。
施設では、重症化リスクの高い高齢者を守るため、原則親族との面会や、外泊を現在も禁止しています。

入居者は
「ちょっと寂しい感じはします」
「厳しいけど、最終的には自分たちの事だから、それを忘れて『厳しい。いやだ』とかはできません。耐えた後には時代が一変するのかなと思うし、良い方向に…という感じです」


施設の職員は
「コロナがあるからといって全く外に出ないでくださいというのはできません。ただ、口うるさいけど言わないといけないということもあるので、職員も入居者もストレスを抱えている中で、それぞれがそれぞれのできるストレス発散だったり、気分転換をするようには心がけています」

福原荘では、これまでにクラスターや入居者の感染は確認されていないということですが、いつ発生してもおかしくないという心構えが大切だと話します。


軽費老人ホーム福原荘 三島達也 施設長
「入居の皆さんや職員にもよく話すのですが、クラスターが発生していないのはたまたまにすぎない。明日になれば、もしかしたら一気に感染者が出るという可能性はあると思います。何もない時ほど緊張感・警戒感、もし何かあったら職員は最大たる責任感を持って対応する。これが心構えとして大切だと思います」

先が見通せない、我慢の日々が続きます。