千代川にかかる橋を毎朝自転車で渡ってくる外国人の学生達、開校6年目を迎えた鳥取城北日本語学校の登校風景は、鳥取では見慣れた光景となりました。
ただ、今年度は、今までと少し違うところがあります。

これまでは大学を卒業して日本語の学習経験もあるベトナムの学生がほとんどで、いわゆる高度人材の育成を目指していました。
ところが、渡航が難しくなったコロナ禍の時期を経て、去年は学生数が5人に減りました。
そこで学校は方針を転換して、進路を介護の分野に絞りました。

鳥取城北日本語学校 油野利博校長
「本年の学生達は主として、介護の分野に進みたいと、本学を卒業した後、介護の専門学校に2年間通って介護の資格を取って就職する、そういう学生達です。」

「イチ、ニ、サン、シ、ゴ、ロク、ナナ、ハチ、キュウ」

この日、学生たちが取り組んでいたのは漢字の書き順の練習。
日本語が少し話せるようになっても、漢字の読み書きは外国からきた学生にとって大きな壁です。
一文字一文字、ノートにびっしりと書き込み、文章での正しい使い方を学びます。