▽国内初の救命例…全身の95%にやけどを負った男性の治療経過とはー 

被告の主治医として治療を続けた後、鳥大病院へ働く場を移した上田医師。

吉岡さんは、さらに深刻な全身の95%のやけどでした。

火事で全身の95%にやけどを負った吉岡さん(仮名)


通常のやけどの治療では、患者自身の他の部位から皮膚をとって、やけど部分に移植したり、「スキンバンク」と呼ばれる、亡くなった人から提供を受けた皮膚を移植したりします。

しかし、95%のやけどでは、自身の皮膚を使うのは不可能。
そこでとられた治療法が、わずか5%だけ残ったやけどを負っていない皮膚を採取し、培養する方法です。