そして、この施設には、もうひとつ重要な役割が。
JOCA南部 亀山明生 代表
「福祉を軸にした町づくりでして、職員は総勢約60人いて、60のうち20人が障害のある方で、就労支援でこちらに通っている。」
障害のある人の雇用の創出です。
現在、20人が働いていて、調理や製造、接客などに携わっています。

就労支援で働くスタッフ
「非常に自分にあった環境に置いていただいて、やりがいがある。」
また、この施設には、障害者への生活介護、児童発達支援などの機能も。
様々なバックグラウンドの人が互いに関り、賑わいと雇用を創出する…
それが、法勝寺温泉なのです。
JOCA南部 亀山明生 代表
「障害のある方もない方も、ご高齢の方もそうでない方も、日本人・外国人関係なく、地域の方、そうでない方、みんなで色々〝ごちゃまぜ〟になってやっていくっていうのが我々のコンセプトです。」
南部町の人口減少解決の手掛かりはないか。
坂本昭文前町長が、鹿児島県で行われたJOCAの雄谷会長の講演会に参加したことがきっかけで、JOCAの誘致に踏み切りました。
南部町 坂本昭文 前町長
「ピピっと来るものがあった。〝ごちゃまぜ〟は熱が出る。そういう所に新しい発想があると思って。」
現在の陶山清孝町長も法勝寺温泉に期待を寄せています。
南部町 陶山清孝 町長
「今1期工事がやっと終わったところで、今度2期工事としてスポーツのジムなどを考えている。更ににぎわい、そして皆さんの働く場ができて、〝ごちゃまぜ〟の賑わいが更ににぎやかになることを期待している。」
2期工事として、小規模保育や高齢者デイサービス、フィットネス施設も開業予定。
そこには、年代も、国籍も、障害も関係なし。

半世紀の時を越え、人々が交わる〝ごちゃまぜ〟な施設は、これからも進化を続けます。