一斉に立ち上がる訓練生。
戸惑いながらも急いで活動着に着替え、指示通り屋内訓練場に集合しました。

「ただいまから震災対応訓練を実施します。使用資機材、搬送資機材はこのホワイトボードの内容。これを8時55分までに準備して、正面玄関前に2列横隊で集合」

そう、これはいつ何時起こるか分からない災害を想定した「震災対応訓練」。
実は、訓練生たちには一切事前予告はされていない、「ドッキリ」訓練なんです。

訓練の想定は、鳥取県西部地区で震度7クラスの大地震が発生。主要道路は寸断され甚大な被害があるため、訓練生は消防ホース25本の搬送指示を受けたというものです。

「ただいまから学生25名、災害対応訓練を実施します」

災害現場という過酷な環境、条件において職務を遂行するため、消防職員としての必要な体力、精神力の錬成及びチームワークを習得することがこの訓練の目的。
こうして、午前9時、鳥取県消防学校伝統、いわゆる「ドッキリ行軍」がスタートしました。