新型コロナウイルスの感染拡大で予断を許さない状況が続く中、鳥取県版新型コロナ警報の「特別警報」が発令されている県西部では、病床使用率が約62%に達しています。
鳥大病院 高度救命救急センター 上田敬博教授
「ひっ迫というところから、崩壊までの時間は非常に短いと思います。いつ崩壊してもおかしくないと思っていただきたい」
医療崩壊への警鐘を鳴らすのは、鳥大病院高度救命救急センターの上田敬博医師。
なかでも深刻なのが、コロナ感染などによる医療従事者の不足です。
その一方で…
鳥大病院 高度救命救急センター 上田敬博教授
「自分で身動き、寝返りがとれない、あるいは食事ができないという人は介助が必要です。最低限1人の患者さんにつき、2~4人の医療スタッフを投入しないといけいない」
つまり、医療従事者は減っていますが、必要な数は増えている状況なのです。
さらに…。
鳥大病院 高度救命救急センター 上田敬博教授
「コロナ患者さんとして受け入れているのではなく、外傷患者さんや他の重症疾患として受け入れて、スクリーニング検査でコロナが陽性。隔離をしながら特殊な治療をしないといけない状況が増えています」
こうした状況が続くと、外傷や心筋梗塞、脳卒中といった救急患者の受け入れへの影響も考えられるといいます。
鳥大病院 高度救命救急センター 上田敬博教授
「これは医療従事者だけが頑張っても仕方がないので、医療崩壊させないためにはどうしたらいいのかを考えながら行動して、お盆を楽しんでいただきたい」