幻の城の発見につながるかもしれません。
島根県松江市にある国宝・松江城より以前に建っていたとされる「末次城」とみられる痕跡が、発掘調査で見つかりました。


松江市が防災設備工事を進めていた松江城天守の北西で見つかったのが、とある斜面です。

松江市 埋蔵文化財調査課 灘友佳主任理事
「かなり古い時代の地層であるようなことがわかりますので、末次城に伴うようなものではなかったか、そういった痕跡を発見したのではないか」

敵の潜入を防ぐ「堀切」という防御施設とみられていて、これまで文献でしか確認できていない幻の城・末次城の存在を示す初の史跡となる可能性があります。

今回掘り起こした地層では、城下町にあるはずの土も見つかっていて、このあたりの城郭は山を削らず、土を運びあげた大規模な造成によって作られた可能性があることも明らかになりました。

松江市 埋蔵文化財調査課 灘友佳主任理事
「かなり大規模な造成をしてお城が作られたっていうのが貴重な成果かなという風に思っています」

市は、今回の発見を、松江城周辺の歴史研究に役立てたいとしています。