去年12月に鳥取県が行った調査では県内10地点で確認されたクサギカメムシの越冬した成虫の平均観測数が、平年の3倍以上となる26.3匹となりました。ここ数年では断トツ、過去最高の数です。
そして、先月1日から始めたフェロモンでカメムシをおびき寄せるトラップ調査では、先月16日現在で平年の0.2匹を大きく上回る3匹のチャバネアオカメムシが捕獲されました。
これらの結果を受け、県では先月17日、病害虫発生予察注意報を発令。いまの時期は特にナシ農家へ注意を呼び掛けています。
鳥取県園芸試験場 戸板重則 主任研究員
「追加防除という形で特別に防除を行っていただくということで、防いでいただくようにお願いしていますことと、摘果はなるべく早くやっていただいて、なるべく早く小袋かけをしていただくように、手早く作業していただくということが対策になると思います」
大量の"くさいアイツ"に悩まされる日々が再びやって来る…。県では、暖冬が続く限りカメムシの増加傾向は今後も止まらないとみています。