大原さんは、東京の有名私立大学を卒業し、不動産営業のベンチャー企業に就職しました。

パクチー大原さん
「まず成果が出ない。成果が出ないことによってパワハラを受ける、それでメンタルを崩される。会社員として働くことしか知らなかったので、より会社というものに気分をブラされる感じだったので、自分の人生を誰かに握られている感が非常に強かったです。」

会社員時代


その後、仕事を辞めた大原さんが「セミリタイア」を選んだのには、あるきっかけがありました。

パクチー大原さん
「母親の死ですかね。母親は周りの世間の目を見ながら生きていたけど、死んでみると世間は結局死んでいることすらわからない、誰も気にしていないと感じて、だったら世間の目を気にせずに自分が生きたいように生きるのがいいんじゃないかと思って、そんな生き方にシフトするきっかけになりました。」

自分の思いに忠実に生きることを選んだ大原さん。
「何に幸せを感じ、何が嫌なのか」という判断基準を常に大事にしているといいます。

パクチー大原さん
「自分は何があれば幸せなのか、最低限のお金はどれくらいあればいいのかっていうのを明確にしておく。明確にしたうえで、現状会社員やっててつらいなら一番つらいことを取り除く。まずは最初に踏みやすいスモールステップから踏んでいくといいかなと思います。」

そんな大原さんに、今後のことを聞くと意外な答えが返ってきました。


パクチー大原さん
「楽しいですけど飽きました。飽きたので基本的に海外とか刺激のある所に行って、その後に帰ってくる場所として使うならかなりいいと思います。」

どこまでも自分の思いに忠実な大原さん。
これからの目標は?

パクチー大原さん
「目標と言えば、やりたいと思ったことにすぐ手を出せる能力をちゃんとつけておくっていうことですね。」

自分のやりたいこと、それに必要なものを自分に問い続ける。
一見、悠々自適な暮らしの中に、セミリタイアという名の挑戦がありました。