「歩かず立ち止まろう」。
25日から、全国の鉄道事業者などが始めた、エスカレーター安全利用キャンペーンの合言葉です。
駅のエスカレーターは、歩いてはいけないし、皆が片側を空けるのもよくないということ、ご存じだったでしょうか?
「エスカレーターをご利用の際は、歩かず立ち止まっていただき、安全なご利用にご協力をお願いいたします。」
構内のスピーカーから、呼びかけのアナウンスが流れます。
島根県松江市にあるJR松江駅。
25日、呼びかけていたのは、エスカレーターでは「歩かず立ち止まる」「手すりにつかまる」といった、安全利用のお願いです。
JR松江駅 出川清 副駅長
「エスカレーター『歩かず立ち止まろう』キャンペーンといいます。全国の鉄道会社や航空会社、観光施設などが一体となって取り組むキャンペーンとなっています」

取材時は、利用客の多くが立ち止まっていましたが、通勤通学時間帯には、エスカレーターを駆け上がる人が少なくないと言います。
また、エスカレーターと言えば…
利用客は
Qエスカレーター乗る時はどの位置に立ちます?
「右側ですね」
「右側に寄っています。そういうイメージがあるから。左側は人が通るかと思って…」
皆が片側を空けて、もう片方を歩く人が利用する傾向がありますが、これも危険につながる恐れがあるため、やめて欲しいと言います。

JR松江駅 出川清 副駅長
「片側を空けるというのは、お客さんから自然に発生したルールになっていまして、鉄道会社として呼びかけはしていません。片側を空ける習慣ではなく、どちらかの手すりにつかまって立ち止まっていただくということで、ご協力をお願いしたいと思います」
ちなみに、日本エレベーター協会によると、2018年から2年間でのエスカレーター事故は全国で1550件あり、このうち、手すりを持っていないなど「乗り方不良」による事故が805件あったということです。