全国で感染拡大が続く新型コロナ第7波ですが、島根県の丸山達也知事は22日の定例記者会見で、県内の第7波による急激な増加の時期は乗り越えられたとの認識を示しました。
島根県 丸山達也 知事
「県民の皆様のご協力を頂いて、爆発的な感染拡大が継続していくという段階は乗り越えることができたと思っています」
丸山知事はこのように述べ、県内ではあと2週間程度は感染が増えるなどの影響が続くと考えられるものの、第7波による急激な増加の時期は乗り越えられたと述べました。
全国に先駆けてBA.5への置き換わりが進んだとみられる島根県では、7月の早くから感染が急増し、20日に過去最多となる1609人の感染を発表しました。
ただ、知事が注目したのは、その増え方です。
島根県 丸山達也 知事
「放物線の傾きが下がっていくという段階に来ている可能性が高いわけです」
1人が何人に感染を広げるかを意味する実効再生産数が落ち着いて来ているとして、「あと2週くらいは感染は増えると思うが、その増え方は、刻みが小さくなっていくと思う」と述べました。

島根県 丸山達也 知事
「島根県としては政府に感染拡大防止策を追加を強く求めて行かなくてはいけないという状況は脱していると思っています。政府に頼らずとも、県民の皆様の協力を頂いて何とか、この急激だった第7波の波を乗り越えられるのではないか」
これに伴い、政府に対してまん延防止等重点措置などの強制力を伴う対応を求める考えもないとしています。
また、飲食店の利用者が減少していることについて、この状況では不要不急の外出を避けようと考える人が多いためとし、県の自粛要請が原因との見方を否定。
コロナ禍が落ち着いた時点でプレミアム飲食券などの需要喚起策を講じるとしました。