新潟市北区の葛塚小学校では毎年この時期に、カルガモが引っ越しのために校舎内を通るそうです。

「かわいい!」
子どもたちが体育館に向かうと…待っていたのはカルガモの親子。母親の後をかわいいヒナがついて行き、体育館を出ていきます。
【4年生】
「ここに、生まれた時の卵がある」

毎年入学式の時期になると、カルガモが学校の中庭にやってきて卵を産み、子育てを始めるそうです。中庭は福島潟をイメージして2000年に作られたもので、絶滅危惧種を含む福島潟の水生植物などが生息しています。
【葛塚小学校 浅見真理奈教諭】
「日本の在来種を守るというこの環境があるからこそ、カルガモがやって来てくれるのかな」
ヒナが成長すると、校舎の中を移動して近くの新井郷川にお引っ越し。ただ、この日は校舎内に入ったものの、出口が全て閉まっていて引っ越しできなかったそうです。
「落っこちたんだ!」
ヒナがスノコの下に潜り込んでしまい、母親とはぐれてしまうハプニングも。先生と子どもたちでなんとか救出できました。

【葛塚小学校 浅見真理奈教諭】
「(スノコの)中からピヨピヨ声が聞こえて、ここを開けたらすごく小さいひながいて…。お母さんもお迎えに来て、子供と合流できて一緒に戻っていきました」
【4年生】
「よちよち歩いているところとか、親子で歩いているところとかがかわいい」
後日、無事に引っ越しは終わったそうです。子どもたちは毎年、総合学習の一環でカルガモの親子を見守っています。

【4年生】
「卵が産まれるところを次、見てみたいです」
【4年生】
「かわいいというか、もうすぐ旅立ってしまう時だから、僕は悲しい」
【葛塚小学校 浅見真理奈教諭】
「子どもたちも楽しみにしていると思うので、また卵を温めて巣立ってほしいと思います」
子どもたちは早くも、来年のカルガモの入学を心待ちにしています。
