翌朝起きたらいるだろうと思ってたら いない

捜索がもう速やかに動いたこともあって、逆探知を付けた県警の制服、私服の警察官がいっぱい家に来ていて、玄関は他人の靴でもう散乱していました。

当時テレビで刑事ドラマでやっていた西部警察とか、太陽にほえろといったような番組が昔あったと思うんですが、そうしたテレビの向こう側で起きている現実が今日、このテレビのこちら側にある、そうした違和感を当時の9歳の私たちは感じながら暮らしていました。

そしてめぐみが結局その夜帰ってこなくて、私たち9歳の小さな子供ですから、両親に「お前たちはもう寝なさい」と言って寝かされて、翌朝起きてきたらめぐみちゃんいるだろうと思って出てきたら、めぐみがいない。

両親はうろたえている。

両親から「お前たちはもう小学校に行きなさい」と言って、15時ぐらいに帰ってきたらめぐみがいない。

両親がうろたえている。

寝なさい、起きてくる、いない、いない…。
この現実でした。

今48年間、めぐみを助けるために活動していますけれども、この当時の1週間、10日ぐらいがですね、一番私の中では辛い瞬間でした。

子供の中で頭で理解できないし、今でこそ拉致ということでめぐみの救出のために活動していますけれども、突然いなくなったことが理解できなくて、親の立場で言うと、もしかしたら自分たちの監督不行き届きだったのかなとかっていう自責の念も抱えながらですね、暮らしていた可能性がありますけれども。

そんなようなことを今でも覚えています。