「長岡は空襲で焼けたよ」 戦争体験者の記憶を紡ぐ
本間さんが証言を聞いたひとりが、長岡市に住む97歳の齋藤智里さんです。
齋藤さんにどうしても聞きたいことがある、と本間さんは考えていました。

『長岡空襲』の記憶です。

1945年8月1日、長岡市はアメリカ軍のB29による焼夷弾攻撃で市街地の約80%が焼け、1489人が犠牲となりました。

当時学徒動員で群馬県にいた齋藤さんは、長岡市へ戻るために汽車の切符を買おうとしたところ、駅員から空襲の知らせを聞いたそうです。

「『長岡は昨晩、空襲で焼けたよ』と言ったの。どうしようかなと思ったけど、とにかく家の方の近くまで行きたいと思ってね」
急いで汽車に乗り、故郷に降り立った時の光景を今も鮮明に覚えています。
「今でも、見えたのか見えないのか分からないけど、ずっと長生橋まで見えそうな気がしたんですよ。あまりにも焼け野原で」













