カブトムシを追いかけて 夏の森に響く子どもたちの声

「メスだ!」
「あ、捕まえた!」
「おぉー!」

夏の木漏れ日が差し込む林の中で、虫網を手にした子どもたちの声が響きます。
村上の夏の山は、子どもたちにとって、遊び場であり、学びの場でもあります。

富樫さんの案内のもと子どもたちが昆虫採集の冒険へ

網の中をのぞき込むと、力強く動くカブトムシの姿がありました。

子どもたちは、手のひらで動く虫を見ながら、「すごい動いてる」「お腹がふわふわだ」と驚きの声を上げていました。

セミの声が降り注ぐ中、子どもたちはカマキリやアキアカネ、カブトムシなど、森に暮らす生き物たちと触れ合っていきます。

今回、子どもたちを昆虫採集へ案内したのは、昆虫や標本を展示・販売する「むしみつ」を運営する富樫雅貢さんです。富樫さん自身も、幼い頃から村上の山で虫を追いかけて育った一人です。

「やっぱり一番印象に残っているのはカブトムシですね。『夏といえばこれじゃなきゃ』というワクワク感があるんです。ただ外に出て、自然の中を走り回って、『あそこに何かいた』『これ捕まえた』っていう発見のおもしろさ。そういう体験がないと、また山に行こうっていう気持ちにはならないですからね」

虫好きが高じて昆虫標本の販売も手がけるようになった「むしみつ」の富樫雅貢さん

小さな頃から、木や虫、生き物と触れ合うこと。
その体験は、やがて地元の自然を大切に思う心の土台になっていきます。