国が整備を進めている新潟市内の「栗ノ木バイパス」について、さらに310億円の費用がかかることが分かりました。

新潟市内の国道7号「栗ノ木バイパス」では、渋滞緩和と事故発生を減らそうと国が2007年から高架化整備を進めていて、将来的には、新潟バイパス紫竹山インターチェンジから古町まで、立体道路で繋がる計画です。

新潟市によりますと、12月になって国から「事業を再評価した結果、さらに310億円の費用がかかる」と報告を受けたということです。
増額の理由は、東日本大震災をきっかけに橋の耐震基準が高くなり、橋の杭を増やさなければならなくなったことや、人件費・資材の高騰などだということです。

これにより新潟市は、約3分の1の100億円の負担を強いられることとなります。
16日には、新潟市の環境建設常任委員会が開かれました。

【日本共産党新潟市議会議員団 五十嵐完二市議】
「(市の予備費として毎年度積み立てている)財政調整基金が吹っ飛ぶような金額ですよね?」

【新潟市土木部 鈴木浩信部長】
「政令市の市長会のなかでも、3分の1負担の撤廃や地方負担の軽減の要望はずっと続けて行っているのですが…」

新潟市は国に対して、地方負担の軽減とともに供用開始の時期も示して欲しいと、要望し続けるとしています。
