新潟県の花角知事が12日上京し、政府のコメ政策について小泉進次郎 農林水産大臣に要望しました。小泉大臣に求めたこととは?
要望のため、農林水産省を訪れた花角知事。

【花角知事】「コメの主産県としてですね。生産と消費、両方に目配りしてほしい」

備蓄米を放出して米価の下落を図った小泉大臣に理解を示した一方、こんな懸念も伝えました。
【花角知事】「心配は、いずれどこかで落ち着いた後、令和7年産の米が出てくる先、再び供給過剰にならないかを一番心配している」

コメの供給過剰による価格下落の懸念です。すでにスーパー店頭でのコメの価格は2週連続で下がっています。

【小泉進次郎 農林水産大臣】「2週間連続で下がったとはいえ、100円下がっていない。決してまだ楽観視できる状況ではない」

小泉大臣はさらに下げる必要があるとしたうえで、
【小泉進次郎 農林水産大臣】「価格高騰をなんとかしなければ外国産米がさらに入ってくる。高い米を控えて、麺やパン、シリアル、こういった他の選択肢に移っている傾向」

“国産米離れ”を防ぐためにもあらゆる手を尽くしていくと訴えました。
【小泉進次郎 農林水産大臣】「新潟の生産者の皆さんにも引き続きご理解をいただけるように、しっかりと丁寧な説明を続けていきたい」

花角知事はこのほか、米菓用の加工用米や酒米の生産への支援を拡充してほしいと要望しました。

【花角知事インタ】「主食用米だけに偏ってしまうことのない、バランスの取れた生産をできるように国も支援をお願いしたい」

また、花角知事は、適正な米価についてコストや利益を踏まえ、農家がやる気となるような値段が望ましいと述べました。