コメの価格安定が期待されている備蓄米。新潟県内でも店頭に並び始めました。
その価格、気になる味は?
新潟市 西区にあるスーパー「いちまん」です。

コシヒカリやこしいぶきが、5キロあたり4000円から4500円という値段にお客さんも戸惑いは隠せません。

「備蓄米放出後も、あんまり安くないですよね」
「たまげています。5キロ4000~5000円でしょ?」
すでに3回行われた備蓄米の入札。
外食チェーンや大手スーパーなどには出回っているとみられていますが、こちらのスーパーに入荷はまだないそうです。
【いちまん 高井栄二朗 店長】
「3月の半ばに1回値上げさせてもらって、また今日入荷分から値上げして販売しなければいけない状況」

こちらのスーパーでは仕入れ値の上昇に伴い、先月中旬にコシヒカリを5キロ当たり400円値上げし、4000円ほどになりました。
【いちまん 高井栄二朗 店長】
「(備蓄米は)結局量がないらしくて、うちのスーパーには入荷は一切できないと(コメ問屋に)2週間前に言われました。(コメが)売り切れてしまうのは心苦しいんですが、もうどうしようもできない」

備蓄米を仕入れた県内の複数の業者によりますと、13日までには県内で店頭に並び始めたスーパーもあるということです。
では、どこで売られているのでしょうか。

「それでは、備蓄米を探してみたいと思います」
取材班が新潟市 中央区のスーパーを探してみると…
【記者リポート】「こちらのスーパーにはありませんでした」
このほか、新潟市内のスーパー3店舗を探してみましたが、売り切れたところもあり見つかりません。

そして4店舗目でついに…
【記者リポート】
「こちらのスーパーにはありました」

4店目のスーパーにはありました。備蓄米とは書かれておらず、精米したのは4月上旬ですが、収穫された年の記載はありません。一方、複数原料米の表示も。
価格は5キロ当たり3974円でした。農水省によりますと、先月31日の週のコメの価格は5キロ当たり4214円。200円ほど安く売られていました。

普通に売られているコメと見た目の違いは分かりません。
では、その味は?
「口に入れた瞬間に粒が柔らかいのがわかります。そして、粘り気もほどよくて、甘さもありおいしいです」
味は通常のコメとそれほど変わりませんでした。農水省は備蓄米を7月まで毎月放出する方針を示しており、引き続きコメの価格が注目されます。
