気温の上昇に伴い、山沿いでは雪崩や落雪に注意が必要です。こうした中、5Gのネットワークを使って遠隔操作できる家庭用の除雪機の操作実験が28日、新潟県 上越市で行われました。死者やけが人が後を絶たない危険な除雪作業が変わるかもしれません。
こちらの除雪機。どこで動かしているのかというと…

100メートル離れた屋内です。除雪機には4台のカメラが設置されていて、操縦する人はモニターに映された映像を見ながらコントローラーを操作します。

「全てリモコンで動いている形です」

この遠隔操作を実現しているのがNTT東日本の『ローカル5G』。特定の建物や敷地内での利用を目的とした5Gのネットワークで除雪機に活用するのは初めてだということです。

【上越技術研究会 荻原潔 会長】「使いやすく安全なもの作って事故の少ない除雪作業にしたい」

新潟県によりますと今シーズン、県内では雪による事故で13人が亡くなり、157人が重軽傷を負っていて、このうち、113人が除雪作業中でした。

この除雪機はこうした事故を防ぐとともに、高齢化による除雪の担い手不足などの課題を解消しようと開発されました。目指すのは“安全な除雪”です。

【信越総合通信局 田口幸信 局長】「デジタルやICTの力を課題を解決しようという取り組み。離れたところから操作することで、あらゆる地点で1人で対応できる」

NTT東日本は今後安全装置の強化を進め一般販売を目指したいとしています。