「伝染病」「患者とは関わらない方がいい」…。
そうした差別や偏見の声に屈しそうになりながらも、新潟水俣病第5次訴訟の原告団長として先頭に立って闘ってきた皆川栄一さんは、判決前最後の街頭宣伝で悔しさも交えながらこう訴えました。

「偏見や差別に苦しめられ、名乗りでることができなかった…。心の中で苦しみ続けていることを分かっていただきたい!私たちの裁判は、全被害者の救済訴訟であります。まだまだ名乗りをあげらられない人にも救済の道をつけるのも、今回の裁判の目的であります」

決起集会には大阪・熊本。東京の原告団も応援に駆けつけました。
大阪地裁の近畿訴訟で勝訴した原告団の前田芳枝さんは、水俣病の影響で震える手で必死に手紙を持ちながら、新潟の原告団にエールを送りました。

「手の先に感覚がなく、お茶碗やお箸を落とします。手が震えて字がうまく書けません。海か川かの違いはあっても、生活も病状も新潟の皆さんと同じです。全ての水俣病被害者を救済するためには、新潟の皆さんには絶対勝ってもらわなければなりません」

決起集会の最後、皆川栄一さんは10年間支えてくれた原告団らに、感謝の気持ちを述べながらこう締めくくりました。

【新潟水俣病第5次訴訟 皆川栄一 原告団長】
「勝利判決を勝ち取り、世論を味方にして、国と昭和電工、及びチッソの加害企業に『私たちには時間がない。話し合いのテーブルに付くように』と迫っていきます。新潟訴訟は絶対に勝ちます!」

原告団にとって光となるのか…。
18日の判決が注目されます。