日本酒「八鶴」や「如空」で知られる八戸酒類。
青森県八戸市八日町にある八戸酒類の蔵元直売所の建物は、1927年(大正13年)の建築で今年でちょうど100年となります。元々は、八戸酒類の旧事務所だった建物で、国の登録有形文化財にも指定されています。
この直売所ならではのお酒の楽しみ方と今しか手に入らないお酒を取材しました。

この歴史ある八戸酒類では毎年、二十四節気の一つ「立春」の日にいただくための日本酒を造っています。それが「立春朝搾り」です。

八戸酒類の橋本八右衛門 代表取締役によりますと、 「立春朝搾り」は、毎年、春を迎える立春の朝に搾り上げ、瓶詰めをして神社でお祓いをして出荷する縁起酒です。いただいて立春を祝い、無病息災、家内安全、商売繁盛を祈願します。
八戸酒類 橋本八右衛門 代表取締役
「『立春朝搾り』は、隣町の五戸工場で仕込んでいます。日本酒は、本当はコントロールできないものなんですが、それを立春の朝(今年は2月4日)にピンポイントで絞らなきゃならないので、杜氏にとっては大変な作業です。しかし今年も、納得のいく仕上がりとなっています」

「立春朝搾り」は、「日本名門酒会」加盟の販売店で基本予約販売となっていて、詳しくは「日本名門酒会」HPで確認できるということです。また、令和6年「立春朝搾り」の売上の一部は「令和6年能登半島地震」で被害に遭われた「日本名門酒会」加盟の蔵元と酒販店の復興支援を目的に寄付するそうです。
そんな立春朝搾りを作っている八戸酒類の蔵元直売所ならではのお酒の楽しみ方ベスト3を教えていただきました。
◆蔵元直売所ならではの楽しみ方その1「有料試飲コーナー」
直売所内にある「有料試飲コーナー」では、おすすめのお酒を季節ごとに入れ替え提供。大吟醸など計8種類を1カップ200円~300円でいただけます。
試飲の仕方は、飲みたい商品のカードを選び、カウンターで料金を支払いカップを受取り、好みのお酒を自分で注ぐという流れ。実際に白川舞アナウンサーが試飲してみると…

白川アナ
「如空『しろうま』純米吟醸かすみにごり、いただきます。フルーティーな香りですね。さわやかでスッキリ!飲みやすくておいしい‼」

◆蔵元直売所ならではの楽しみ方その2「蔵元直売所限定純米酒」
蔵元直売所でしか購入出来ない「限定純米酒」を販売しています。
「蔵のかくし酒」とも言って、季節ごとのちょっといいお酒を氷温貯蔵して、菰(こも)巻きの瓶で販売。例えば、品評会用に製造して量的にはあまりないというようなお酒などです。時々の蔵元らしさが凝縮した出来立ての味わいを楽しむことができます。

◆蔵元直売所ならではの楽しみ方その3「蔵出し通い酒」
昔は『通い徳利』といって、瓶をお店に持っていってお酒を入れてもらうのが当たり前だったそうです。その精神を受け継いで行こうと、八戸酒類の蔵元直売所では四合瓶2本と保冷袋のセットを揃えていて、瓶の中味は手頃な価格で購入できます。
瓶に書かれた白い線は、いただく量を調整出来るように1合目安の白線が書かれているのだそうです。八戸酒類オリジナル瓶2本(空瓶)と保冷バックのセットは500円。環境や身体にも優しくて、しかもお得にお酒が楽しめるセットです。

蔵元直売所ならではの日本酒や期間限定の「立春朝搾り」を楽しんでみてはいかがですか?
青森テレビ「わっち!!」(月~金曜夕方4時25分)2024年1月31日放送回より















