青森県内の新型コロナウイルスの新たな感染者が12日、過去最多の700人となりました。
病床の使用率は、4月4日以来約3か月ぶりに30%を超え、感染者が多い地域では今後、ひっ迫のおそれがあります。
感染者は居住地別に八戸市271人、上十三保健所管内134人、三戸地方保健所管内113人と3つの管内で過去最多となり、「みなし陽性」を含め県全体では過去最多の700人です。
先週の火曜日のおよそ2.3倍に急増し、今月2日から11日連続で前の週の同じ曜日を上回っています。
新たなクラスターは青森市5件、八戸市3件のあわせて8件確認されました。
また、オミクロン株の「BA.2」よりも感染力が強いとされる「BA.5」の感染が6月下旬に確認された感染者4人から検出され、全国と同様に青森県内でも、急速な置き換わりが進んでいます。
※青森県感染症対策コーディネーター 大西基喜医師
「今高止まりからさらに高くなっている原因っていうのは、免疫回避といいますか、ある程度免疫が効かなくなってきていることに加えて、BA.5が非常に伸びてきていることによるかと思います」
青森県は、急速な感染拡大を懸念しながらも、現時点で「まん延防止等重点措置」などの行動制限は検討しておらず、県民に感染防止の再徹底を求めています。現在入院している人は138人で、病床使用率は30.2%と4月4日以来、約3か月ぶりに30%を超えました。
青森県の感染者700人は、宮城県の730人に次ぐ多さです。
居住地別の感染者は次の通りです。
青森市35人
八戸市271人(過去最多)
弘前保健所管内94人
五所川原保健所管内16人
むつ保健所管内15人
上十三保健所管内134人 (過去最多)
三戸地方保健所管内113人(過去最多)
みなし陽性22人です。
また、新たなクラスターの発生は青森市5件、八戸市3件で、計8件が確認されました。