青森県内では2023年のクマによる人的被害が過去最多となっています。北海道や東北でも同じ状況となっていることから北海道東北地方知事会が環境省などを訪れ、クマを「指定管理鳥獣」に追加し捕獲の費用などを国で負担するよう要請しました。
北海道東北地方知事会の達増拓也会長たちは13日、環境省と農林水産省を訪問しクマ対策への支援を要請しました。県内では2023年10月末の時点でクマの出没件数は前の年の3倍以上となる836件あり過去最多となる11人が襲われてけがをしています。
北海道やほかの東北地方でも同じような状況となっていて、要請ではニホンジカとイノシシだけが指定されている「指定管理鳥獣」にクマを追加して自治体のクマ対策を財政と技術の両面から支援すること、住宅周辺での猟銃の使用基準を明確にすることなどを求めています。
北海道東北地方知事会 達増拓也会長
「クマ類の出没抑制対策の財源の確保や法に基づく有害捕獲の制度改革の必要性、国民の理解促進について要望します」
また、青森県にはこれまでのところ数件にとどまっていますがクマを駆除した自治体に批判の電話が殺到しているとして必要性の周知も国に求めました。