またクマによる被害です。青森市の山でキノコ採りをしていた男性がクマに襲われて耳や手にけがしました。クマによる人的被害は2023年に入って9件目と過去最悪のペースです。
須崎蓮記者
「キノコ採りに訪れた男性はこちらの山林に入り、道路からおよそ5メートルほどの場所で顔を上げると目の前にクマが現れたということです」
クマが出没したのは青森市合子沢の山林です。市によりますと12日午後2時半頃、市内に住む70代の男性がキノコ採りをしていたところ体長1.2メートルほどのクマに押し倒され、噛まれたり、ひっかかれたりして、左耳や左手にけがをしました。クマがその場を去ったあと男性は自力で車を運転して自宅近くの交番に駆け込み病院に運ばれました。命に別条はないということです。
現場は青森市中心部と八甲田の間に位置していて、近くには青森公立大学や八甲田憩いの牧場などがあります。現場周辺では10月10日にも体長1メートルほどのクマを目撃した人もいました。
現場付近をよく通る人は
「ことし特に多いんじゃないかな。自分が遭ったのはこれで2回目。(車から)出るときは警戒する。ちょっと最近怖い」
市は現場周辺に注意を呼びかける看板を設置したほかパトロールを強化するなどの対応をとっています。また、県はツキノワグマ出没警報を出していましたがクマによる人的被害は2023年で9件目となり県などが把握している2011年以降「最悪のペース」となっています。