青森県八戸市の弁当製造会社「吉田屋」の弁当による集団食中毒問題について、八戸市保健所は28日、食中毒患者が28都道府県で489人になったと調査の最新情報(速報値)を公表しました。また、入院患者についてこれまでに全国で11人の報告があったということですが、いずれも退院済みだということです。

食中毒が発生している弁当に使用されているコメは9月14日と15日に岩手県の委託業者から納入されていますが、14日の分については吉田屋が盛り付けようとしたさい、温度が45℃と通常より熱かったため30℃まで冷却していたことがわかっています。八戸市保健所は28日も吉田屋で従業員などから聞き取り調査をして、引き続きコメが納入されたときの温度が食中毒に関係あるかを含めて原因を調査しています。

以下、患者の確認された都道県と患者数の一覧及び、患者が喫食した弁当の一覧です(9月27日現在)。

北海道…11人
青森県…6人
岩手県…3人
宮城県…34人
山形県…4人
福島県…51人
茨城県…7人
群馬県…1人【新規判明】
埼玉県…54人
千葉県…13人
東京都…47人
神奈川県…14人
静岡県…113人
愛知県…2人
三重県…1人
大阪府…1人【新規判明】
兵庫県…5人
島根県…13人
岡山県…2人
広島県…38人
山口県…10人
徳島県…2人
香川県…1人
福岡県…32人
佐賀県…9人
長崎県…1人【新規判明】
熊本県…11人
大分県…3人

計…489人

※26日公表の栃木県1人は取り下げとなりました。

食中毒患者が喫食した弁当一覧(20種)

・函館わっぱめし海鮮ミックス弁当
・海女のうに弁当
・北海道産特選いくらの贅沢丼
・こばれイクラととろサーモンハラス焼き弁当
・函館海宝  煌めくイクラと大玉ほたて弁当
・函館うにの箱めし
・焼き鯖の赤酢ずし
・たらば蟹とサーモンの北国函館寿し
・極 うにかにいくら弁当
・三陸産煮穴子めし
・函館市場寿し
・穴子と三種の海鮮弁当
・三陸産かきめしうにかにいくら
・函館海鮮 ウニわっぱめし
・しっとりうにと大玉ほたて弁当
・E5系はやぶさ弁当
・北海道新幹線H5系はやぶさ弁当
・ローストビーフのにぎりいくらのせと牛すき焼き弁当
・津軽海峡 海の宝船【新規判明】
・特選こぼれいくらととろサーモンハラス【新規判明】

八戸市保健所は前回26日に最新の調査情報を公表しており、これを受けて「吉田屋」は27日に自社のHPを更新。「食中毒の被害にあわれた方に対し、あらためて謝罪申し上げます。申し訳ございません。一日も早いご快癒を祈念申し上げております。また、このように多くの方々に被害が生じていることから、ご不安を抱いておられる方も多くいらっしゃるかと存じます。衷心よりお詫び申し上げます。」と吉田広城社長のコメントを公表しています。