事件の捜査や行方不明者の捜索の任務にあたる警察犬ですが、実は警察と民間で飼育されている2種類がいます。いずれも訓練を受けていますが県内で活躍するのは「嘱託警察犬」と呼ばれる審査会で合格した犬だけで、警察の要請に応じて出動して活動時間に応じた警察犬借上謝金が支払われます。


今年は46頭が嘱託警察犬に選ばれていて、4日は青森警察署で嘱託書が交付されました。

嘱託警察犬としての任務を務めるのはオスのミックス犬「大」号10歳とオスのゴールデンレトリバー「ショウ」号4歳です。青森警察署で4日、工藤昭幸署長から2頭の指導手に嘱託書が手渡されました。初めて審査会に合格した「ショウ」号とは違い、「大」号は2014年から警察犬を務めるベテラン捜査官です。


※ミックス犬「大」号の指導手・三上恵子さん
「楽しく捜索を続けて誰かが喜んでいただけることを望みます。」

※訓練の様子
「上手、上手」
「とまれ、よし」
「すわれ、よし」
「あとへ、よし、上手」

これまでに2回、行方不明者の発見で警察から感謝状をもらっている「大」号。欠かさず行っているのが毎日の訓練です。三上さんが県の動物愛護センターから引き取って以来、愛情を込めてしつけをしてミックス犬としては珍しい警察犬としての大役を務めています。


※ミックス犬「大」号の指導手・三上恵子さん
「今が一番いい状態かな。落ち着いて捜索できるという感じなので。愛護センターで引き取られた子ですが、犬として人間と付き合って楽しい一生を全うしてほしいなと思います。」

県内での去年1年間の嘱託警察犬の出動は184件ありました。「大」号と三上さんはこれからも事件の捜査や行方不明者の捜索で警察に貢献していきます。