16日、青森県佐井村の中学校で行われた講演会でマイクを握ったのがロシアの侵攻が続くウクライナから青森県内に避難している女性です。中学生に向けて平和や人権の尊さを訴えました。

※テチアナさん
「ロシアの攻撃の音を聞きながら逃げました。それは最も恐ろしい思いでした」

ロシア軍の生々しい侵攻の様子を口にするテチアナさん。2022年、ウクライナのキーウから避難して家族とともに南部町で暮らしています。

佐井中学校で開かれた講演会で、テチアナさんは、ロシア軍によって、理由もなく多くの人たちの命が奪われている母国の現状を伝えました。悲しい現実の一方、恐怖を抱きながら避難してきた中で日本の人たちが、温かく迎え入れてくれ、安心して生活ができていることを生徒たちに伝えました。

※生徒は
「ウクライナのことを全然知らなかったが、戦争で大変ということもわかったし、日本での生活のこともわかったので、貴重な体験となった」

※生徒は
「戦争は遠い存在だと思っていたけど、直接話を聞いて、自分たちにも起こりえることだと思ったし身近なことだと感じた」

生徒たちは、日本がウクライナに対し、どんなサポートができるかや、平和に過ごすためにはどういうことが必要かなどテチアナさんに質問して、世界で起きている戦争の恐ろしさや平和や命の大切さについて理解を深めていました。