県外で活躍する青森県民を紹介するターニングポイント。人生の転機となったその時、どのような思い・決意があったのでしょうか。今日は大鰐町出身。フランスワイン専門店La Vinee店長兼ソムリエ阿保孝史さん。

東京・恵比寿ガーデンプレイスにあるフランスワイン専門店ラ・ヴィネではフランスで厳選し、直接買い付けたワインを販売している。

阿保の子供時代は自然の中で遊ぶのが好きなスポーツ少年だった。

阿保「小学校はずっとスキーをやってましたので、山を走るクロスカントリーに打ち込んでいて。割と世情をあまり知らないというか、あのテレビをほとんど見なかった時代じゃないですかね」

高校卒業後、親の負担を減らしたいという気持ちから進路を探した結果、県外で働きながら学べる専門学校を見つけた。

阿保「地元から出るっていうのに対しての憧れみたいなのがやっぱりありまして、
そういう観光関係の専門学校に通いながら、実際に働くというのを体験しまして」

たどり着いた先は、静岡県にある大きな老舗ホテル。若かりし頃の阿保にとっては全てが貴重な社会経験になった。

阿保「人の入れ替わりのすごい激しい業界なので。今ここで番頭みたいな仕事はしてるんだけども、実は大手の建設会社の社長やってて、倒産してきた方だとか。いろんな経歴を持ってる方が多かったので、そういう話を非常に聞いたりすることが多かったのは、非常に興味深いですかね」

転職先で出会ったフランスワイン

ある日友人に誘われ、東京のホテルの入社試験を受けたところ、見事合格。新たな職場での配属先が阿保のソムリエ人生のきっかけを作る。