■憧れの女性からの一言

青森で開催した初の講習会でのことだった。

蔵田「斉藤葵和子さんという 『おきな屋』の女将なんですけど。いろんな話をしてくれてる中で、ある時『由貴美ちゃん、狭き門を通るんだよ』っていうふうに言ってくれて‥」

憧れの女性、老舗の和菓子店「おきな屋」(青森市)の元社長からの一言が、蔵田の背中を押した。気づいたのは足りない自分の力量。

■出会いで学んだプロの矜持

そんな時出会ったのが、フランス人フラワーデザイナーのローラン・ボー二ッシュさんだった。

蔵田「やっぱりローラン先生との出会いがあって、やっぱりプロってこれだよなっていうことを私も学んだっていうことです」

プロのフラワーデザイナーとして技術や心構えを学び、地に足がつき始めた。最後に目指す先は、会社を立ち上げることと愛する地元でお店を持つことだった。

■ 自分の集大成「ワイズスタイル」を起業

蔵田「青森の花文化を変えたい、花で(地元に)貢献したい。それから、私と同じように花が好きな人が、私が身につけたような技術を身につけられて、それを生活の糧にして、好きな仕事をできたら。そういう人を育てたいって、そういう思いなんですよね」

※フラワーデザイン教室「Y’s Style」の生徒は
「ご自身のドジな話をしてくれたり‥いつも朗らかに教えてくださってとても楽しいです」「ここに来る時間が本当癒し。ほんわかとやってくださる」

自信がないからこそ人一倍努力して、自信に変えてきた。経営者となった今、周りの人への感謝はいつも忘れない。

蔵田「生徒さんが助けてくれたりとか、周りの家族も含めて自分のちょっと天然なところをいろんな人が助けてくれて自分があるので、今は日々経営の勉強ですね。ほんとに(笑)」

■青森と東京、二つの場所で戦う「花の伝道師」

蔵田「ワイズスタイルという会社がいい会社だと、働いてるスタッフにも周りのお客様にも思ってもらえるような会社作りをして、それが青森という地域に貢献できるような会社になれたらいいなと思っています」「花を仕事にできたことが幸せだなと思ってます」