近年、全国でブームになっている自動販売機ビジネス。八戸市のショッピングセンターでは、年の瀬を控えたこの時期にぴったり、正月料理の販売も始まりました。上質な料理をより気軽に。自販機ビジネスの進化です。



八戸市のショッピングセンター、ラピア。こちらで19日から販売が始まったのが…。

※小林憲治記者
「こちらのピンク色の自販機。商品は毬姫牛のローストや黒豆といった豪華なラインナップがずらっと並んでいます」

年の瀬を控えたいまの時期にぴったり、帆立と竹の子の山椒煮を始め様々な正月料理が冷凍で販売されていました。

どれも県産の食材をふんだんに使っていて、値段は700円から2500円です。この取り組みを始めたのが、八戸市で割烹などを経営する「金剛(こんごう)」です。

※金剛 大久保圭一郎代表
「懐石料理の一品を自販機で買えるのは、八戸では新しい取り組みだと思う。召し上がったことがない料理を気軽に家庭で試していただけるのは、意義があることだと思っています」

こうした食品の自販機ビジネスは、コロナ禍で人との接触を避ける人が増え近年、ブームになっていました。いまでは食用の昆虫を扱うところ。また、飲食店が腕によりをかけて作ったお酒のつまみを販売するところまであり、各事業者とも商品ラインナップを充実させています。


このため、金剛は県産の魚介類を使った商品に力を入れ差別化を図ることにしました。


パックにいれた料理を真空状態にしたあと、特殊な溶液に入れてマイナス30℃に急速冷凍。通常の約20倍の速さで冷凍することで、ほとんど品質を損なうことなく保存できるようにしました。

こちらは、自慢の逸品青い森紅サーモンとイクラを贅沢に使った紅葉漬け(こうようづけ)です。

※小林記者「身がプリプリでしっかり脂がのっています。まるでとれたてのような味わいです」

※金剛 大久保圭一郎代表
「いままでは焼いたもの・煮たものが中心になっていましたが、半生・ほとんど生のものを食べていただけるのが進化。青森県内でとれた魚を刺身で県外に出すことも可能なので、これからもいろんな魚種に挑戦していきたい」

上質な料理をより気軽に。自販機ビジネスはさらなる進化を遂げています。


正月料理を自販機で買えるのは時代の流れだと思います。1品買うだけでも食卓が豊かになりますね。冷凍したお正月料理は、八戸市のラピアで、年明け1月10日ごろまで販売予定となっています。