夜になると襲われる地震への『不安』と『恐怖』
女性は夜になると地震への『不安』と『恐怖』に襲われると、現在の心境を明かしてくれました。

「夜になるとね、もう不安でしょうがないんですよ。ちょっとした音でも、小さい余震でも、ビクビクして過ごしている感じになります…。ただね、どこにも行けないのでね…。まだ住めている状態なので、少しずつ工事を進めて、安心して住めるようにしていきたいなとは思っています…」

地震発生時に就寝してたという部屋も案内してくれました。
「私と主人はここに寝ていたんです。ここのクローゼットが…。そこ割れているのわかります?これが開いて、ぶら下がった状態になってたんですよ。全部」

「あと、ここ(足を向けていた部分のクローゼット)の中に、衣装ケースなどを入れていたんです。これが(地震で)開いちゃって、足元にどんどん落ちてくるんです。クローゼットの扉はパカパカ動くし、衣装ケースが私の足のところにバンバン落ちてきて…。エアコンの室外機も倒れたんです。『バーン!』って、もうすごい音がして…。手前に倒れてきてました」

「もちろんテレビとかも全部ひっくり返ったし…。もう本当に悲惨な状態でした」
娘が就寝していたという部屋にも、地震の“爪跡”は残っていました。

「机(勉強机)も壊れちゃったので…。それと、ここ(棚)にですね、倒れてこないように一応地震対策として、(転倒防止の金具)をつけていたんです。固定していたんです。だけれども…。もう金具が外れちゃって…。ボードがむき出しの状態になっていたから…。あまり意味がなかったのかなって。それ以上に強い揺れがあったから抑えられなかったのかなと…。ここにも本とかも入ってたんですが…」


「このあたりのタンスとかも動いちゃって…。(娘の部屋の扉が)もう開かなかったんです。(娘の部屋の扉が)閉まった状態で、クローゼットの中の物が出てきてしまって…。物が横倒れになっていたので、(娘の部屋の)扉が開かなくて…。入れなかったんですよ」
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