2025年5月、小屋の解体で出た木くずなどを不法に焼却したとして、深浦町議会の藤田一則議員が裁判所から略式命令を受けました。これを受けてあす、議会で辞職勧告決議案が提出されますが、藤田議員は不当だと主張しています。

今年6月、警察の捜査に立ち合う深浦町議会の藤田一則議員。約4か月後に廃棄物処理法違反の罪で略式起訴されました。起訴内容によりますと、藤田議員は5月、町内で木くずなど約820キロを不法に焼却したとされています。藤田議員から報告を受けた斉藤登議長によりますと、焼却された木くずは小屋を解体する際に出たもので、藤田議員は裁判所から罰金50万円の略式命令を受け、納付したということです。
これを受け、町議会は今月5日に非公開の話し合いで定例会最終日の9日、藤田議員に対する辞職勧告決議案を提出することを決めました。

※深浦町議会 斉藤登議長
「本人にこれからのことを考えてもらうためのけじめはつけてもらうということで、議員辞職勧告決議案を、あすの本会議最後の議題として出したいと考えている」

これに対し、藤田議員は8日の本会議終了後、辞職勧告決議案を不当だと主張し、略式命令について説明と謝罪の場を設けるよう斉藤議長に要望書を提出しました。

※深浦町議会 藤田一則議員
「私に(説明や謝罪の)チャンスも何もない。このようにして説明の場も求めないで辞職勧告するのはおかしい」

議会事務局によりますと、辞職勧告決議案は予定通り9日提出される予定で、要望書は議長が扱いを判断することとなります。