こだわりがないのがこだわり!?誘われるがままに挑戦

大衆食堂を営む家庭に生まれた田中さん。幼少期は本が大好きな子どもだった。

田中由紀子さん
「図鑑とか百科事典を買ってもらって、よく読んでいたそうです」

学生時代は吹奏楽部でトランペットを担当していた。母親の影響もあり、歌うことも好きだった。

田中由紀子さん
「音楽は元々好きでしたね。母親が歌が好きだったので、その影響もあってカラオケで歌うことは昔から好きでした」

中学生の頃に台湾へ行った経験から、中国語に興味を持ち、大学は中国語学科を専攻した。

東京の大学へ進み、友たちに誘われてミュージカルサークルに所属した。

田中由紀子さん
「『これがやりたい、あれがやりたい』っていう人が周りにいたので、それに引きずられるような形でした。変なこだわりがないのがこだわりというか、『まずやってみよう。誰かがいいって言ってることは良いに違いない』と。そうしたら楽しかったですね」

サークルでは、老人ホームや病院でもミュージカルの公演をしていた。脚本や演出を担当しながら、社会人になってもミュージカルを続けた。

当時10年勤めていた会社を退職後、鍼灸の学校に通い始める。しかし、卒業の年に東日本大震災が起こる。

これを機に、人生を改めて見つめ直すこととなった。