値上げの一方で、果敢に値下げに踏み切った取り組みです。新型コロナによる収入の減少や物価高などで経済的に困窮している学生を支援しようと青森大学は学生食堂のメニューをワンコインに値下げしました。

ワンコインは500円ではなく100円です。

※学生は
「安くご飯を食べられるのはうれしい」「100円で、これだけの量を食べられるのは学生にはうれしい」
安くてボリュームのあるメニューに手放しで喜ぶ学生たち。青森大学の学生食堂に100円定食開始の看板が設置され、自動券売機のボタンには目立つ付箋が貼られました。
気になるメニューは、こちらです。

メインのハンバーグに鶏むね肉のカツレツ、キムチと豆もやしの和え物にサラダ、さらに、みそ汁とご飯。これで、たったの100円です。

新型コロナの影響による収入の減少や物価の高騰などで経済的に困窮している学生を支援するため、24日から30日まで、通常450円を100円にし、差額の350円は、保護者による後援会からの補助でまかないます。

学生に人気のメニューで使う肉の値段が8月末(すえ)から上昇していて食堂では月に20万円ほど材料費が増加してますが、100円期間中は、肉料理を多く提供したいとしています。
※学生は
「(部活とかで)バイトをする時間がなくて厳しいので、日替わり定食を100円で食べられるのは生活的にも余裕ができる」

※青森大学事務局学生課 太田和也課長補佐
「学生さんも経済的に困っていると思いましたので、5日間だけでも100円で昼食を提供できればいいなと思い実施させていただきました」

青森大学では、JAから寄贈された県産米を1人暮らしの学生に提供するなど、学生の生活支援に力をいれていて、100円定食が好評であれば今後も実施を検討したいとしています。
